肺炎球菌ワクチン

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最近、何人かの方から肺炎球菌ワクチンについて質問を頂きました。TVや新聞で取り上げられることも増えてきているようですね。

肺炎の原因はいろいろありますが、健康な人がかかる肺炎の約4割を占めているのが肺炎球菌という細菌です。肺炎球菌ワクチンはこの菌による肺炎に対する予防効果があります。高齢者(65歳以上)、慢性の心臓・呼吸器疾患、腎不全、糖尿病の方などを対象に接種を行っています。
詳しくは「肺炎球菌ワクチンをご存知ですか?」http://www.banyu.co.jp/vaccine/

ところで実際接種を受けるときに問題になるのはタイミングです。日本では今のところ再接種は認められていません。つまり一生に一回しか受けられないのですが、ワクチンの効果は約5年と言われていますので、いつ受けるかは悩みどころです。例えば慢性呼吸器疾患を持っている方が65歳のとき受けるか、70歳、80歳になってから受けるか、ということですね。一般に高齢になるほど肺炎が悪化しやすいと考えられますので、なるべく遅いほうがいいのかと言われると、そのとおりのような気がしますが、あまり遅いとそれまでに肺炎にならないとも限らない。一回しかできないとなると難しいです。当院では80歳前後の方がご希望されることが多いです。
ちなみにアメリカでは2回以上の接種も認められており、高齢者の5割以上が接種を受けているとのことです。(日本では1%未満のようです)

値段は当院では6000円です。一回の接種としては高い感じがしますが、5年間効果があると考えると、1200円/年でインフルエンザワクチンより安い(当院では)とも言えます。

肺炎球菌ワクチンについては予約を頂いてから仕入れていますので、ご希望の方は必ず予約をお願いいたします。

http://webryalbum.biglobe.ne.jp/cgi-bin/was?id=100335500926df8c226d324fe42ffab118c63f430&aid=77592532756105011&pid=97&fn=asp

この記事へのコメント

  • lucy

    何故、5年しかワクチンの効果がないのに日本では一回しか摂取できないのでしょうか?
    素朴な疑問です。。。
    2004年12月17日 23:53
  • 中村弘之

    コメントありがとうございます。理由としては2回目の接種で副反応が強く出る可能性がある、ということだったと記憶していますが、アメリカで可能なことが日本ではできない、というのは説得力がありませんよね(実際にはそういうことは多々ありますが)。そのへんどうなっているか、発売元の万有製薬に聞いてみます。来週には回答がもらえると思いますので、続報をお待ちください。
    2004年12月18日 01:04

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